
『アヒルと鴨のコインロッカー』 『ゴールデンスランバー』など仙台を舞台とする数々の名作を送り出してきた伊坂幸太郎(原作)×中村義洋(監督)の強力タッグによる最新作『ポテチ』。
過去の作品同様、オール仙台ロケによって撮影された本作が4月7日より宮城県内で先行公開されるのに先駆け、2月17日、仙台で完成披露試写会が行われ、主演の濱田岳さん、中村義洋監督が出席した。
刊行当初から映像化の構想のあったという『ポテチ』が、映画化へと動きだすきっかけとなったのは2011年3月11日に発生した東日本大震災。
東北地方が被災地となった現状をまえに、伊坂幸太郎(原作)×中村義洋(監督)コンビによる「これまでと同じようにもう一度仙台で映画を」との想いから実現した本作は、主演の濱田岳、音楽の斉藤和義をはじめ、その趣旨に賛同したスタッフ、キャスト、そして仙台市民の想いに支えられ、企画立ち上げから異例の早さとなる2011年8月末にクランクイン。
2006年の『アヒルと鴨のコインロッカー』、2009年の『ゴールデンスランバー』を経て、東日本大震災を挟んで3度目のオール仙台ロケとなった本作について、中村義洋監督は「僕たちにできることは、今までと同じように真面目に仕事をやることだった」と語った。
仙台駅や勾当台公園、仙台市民球場など、市民にとって馴染みの深い多彩なロケーションで撮影がおこなわれた本作。
わずか計8日間の濃密な撮影を支えたのは、「サポートメンバー」と呼ばれる地元のボランティアスタッフと大勢の市民エキストラ。その人数は延べ1000人あまり。今回、クランクインからわずか半年足らずで、「地元」仙台での完成披露試写会がいち早く実現したのは、仙台市民と共に作り上げた本作を少しでも早く仙台に届けたい、というスタッフ、キャストの想いがあってこそ。舞台挨拶には、数十名のサポートメンバーも「ゲスト」として登場し、濱田岳さん、中村義洋監督から「完成した映画を見ていただけるだけで本当に嬉しい」「サポートメンバー、エキストラの方の存在無くしては映画の完成は有り得なかった」と感謝の言葉がかけられると、サポートメンバーからは「通常ではプロの映画のスタッフが行う仕事を私たちに任せてもらってやりがいがあった」という感想がのべられ、まさにスタッフと仙台市民が一丸となって制作された『ポテチ』にふさわしい舞台挨拶となった。
また、詰めかけたお客さんからは「また仙台で映画を撮ってもらえて感激した」「いまの仙台の街並みをこういう形で全国に届けてもらえるのは嬉しい」といった声が次々に聞かれた。
『ポテチ』は4月7日より仙台にて先行公開。5月12日より全国公開。